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自社アプリ開発の費用相場|iOS/Android開発の内訳と失敗しない進め方【2026年最新】

自社アプリ開発の費用相場|iOS/Android開発の内訳と失敗しない進め方【2026年最新】
この記事の要点
  • 自社アプリ開発の費用は、小規模で150〜400万円、標準的な会員アプリで400〜900万円、業務系や決済連携を含むと1,000万円超が一般的な目安。
  • 費用の大半は「機能数」ではなく認証・決済・通知・管理画面といった裏側の作り込みで決まる。画面数だけで見積ると必ずズレる。
  • iOS/Android両対応が必要ならクロスプラットフォーム開発が現実的。要件次第ではPWAやWebアプリで十分なケースも多い。
  • 公開後は年間で開発費の15〜25%程度の保守・更新費が発生する。OSアップデート対応は「やらない」という選択肢が事実上ない。
  • 既製サービスで足りるなら既製が最速。合わない部分だけをカスタム開発で埋める「ハイブリッド」が中小企業では最も費用対効果が高い。

結論:自社アプリ開発でいちばん多い失敗は「予算が足りなかった」ではなく、そもそもアプリである必要がなかった、あるいは公開後にかかるお金を計算していなかったことです。初期開発費だけを比較して発注すると、リリース1年後に「更新できないアプリ」が手元に残ります。

本記事では、iOS/Android開発の費用相場を規模別・機能別に分解し、開発手法による費用差、開発期間の実際、審査・リリースの落とし穴、公開後の保守費用までを一気通貫で整理します。あわせて「Webサイトやブラウザアプリで足りるケース」も正直に線引きします。読み終えたときに、自社が今アプリを作るべきか、作るならいくら見ておくべきかを判断できる状態を目指します。

こんなお悩みはありませんか?
  • 会員アプリを作りたいが、相見積りが200万円と900万円で開きすぎて何が違うのか分からない
  • 「アプリを作りましょう」と提案されたが、本当にアプリが必要なのか判断できない
  • iOSとAndroidの両方に出したいが、単純に費用が2倍になるのか知りたい
  • 作ったあと誰がメンテナンスするのか、いくらかかるのかを誰も教えてくれない
  • 過去に作ったアプリがOSアップデートで動かなくなり、開発会社と連絡が取れない
  • ストア審査でリジェクトされ続けて、公開日が決まらない

1つでも当てはまるなら、この記事が役に立ちます。読む時間がない方は、無料相談で直接お答えします。

目次

自社アプリ開発の費用相場|規模別の目安

自社アプリ開発とは、自社の商品・サービス・業務に合わせてスマートフォン向けアプリを設計・開発し、App StoreやGoogle Play、あるいは社内配布の形で提供することです。既製のアプリ作成サービスを契約する形とは異なり、機能・画面・データの持ち方を自社の都合で決められます。

まず全体像です。以下は日本国内でスマートフォンアプリを外部に発注した場合の、一般的な費用レンジです。

規模・タイプ主な内容費用目安期間目安
ミニマム/検証用画面5〜10枚、ログインなし、既存Webの情報表示中心80〜200万円1.5〜3ヶ月
小規模会員登録・ログイン、お知らせ配信、簡単な予約や問い合わせ150〜400万円3〜4ヶ月
標準的な会員アプリ会員証・ポイント、プッシュ通知、クーポン、管理画面付き400〜900万円4〜7ヶ月
EC・決済連携型商品閲覧、カート、オンライン決済、購入履歴、在庫連携800〜1,800万円6〜10ヶ月
業務用アプリ現場入力、オフライン対応、写真・位置情報、基幹システム連携600〜2,000万円5〜12ヶ月
大規模・複数ロール複数の利用者種別、リアルタイム通信、外部API多数連携2,000万円〜10ヶ月〜

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

この幅の広さに面食らうかもしれませんが、理由は単純です。アプリの費用は「画面の枚数」ではなく「裏側で何を成立させるか」で決まるからです。同じ「会員アプリ」でも、会員データを新規に持つのか、既存の顧客管理システムと同期するのかで、開発工数は倍以上変わります。

相見積りで200万円と900万円が並んだとき、多くの場合は「安いほうが良心的」でも「高いほうがぼったくり」でもありません。前提としている機能範囲と、非機能要件(同時アクセス数、セキュリティ、運用体制)が違うのです。まず比べるべきは金額ではなく、見積書に書かれた前提条件です。

費用の内訳構造を知っておく

アプリ開発費は、おおむね次のような比率で構成されます。プロジェクトの性質によって変動しますが、感覚を持っておくと見積書が読めるようになります。

要件定義・設計20%
UI/UXデザイン15%
アプリ側の実装30%
サーバー・管理画面22%
テスト・審査対応13%

注目すべきは、アプリそのものの実装は全体の3割程度という点です。「見えている画面」より「見えていない部分」のほうが大きい。ここを理解せずに画面数だけで値切ると、管理画面が貧弱で運用できないアプリができあがります。

見積りが数百万円ズレる4つの要因

同じ要望を伝えたのに見積額が大きく違う場合、たいてい以下のどれかが原因です。

要因1

会員・認証の扱い

メールアドレスとパスワードだけなのか、SMS認証やSNSログイン、既存会員システムとの突合まで含むのか。認証まわりは目立たないのに工数が膨らむ代表格です。

要因2

既存システムとの連携

POS、基幹、顧客管理、予約システムなど。相手側にAPIがあるかどうかで難易度が激変します。CSV連携で妥協できるかも費用に直結します。

要因3

管理画面の作り込み

「お知らせを配信したい」だけでも、予約配信・対象絞り込み・下書き・配信履歴まで求めると小さな業務システム1本ぶんの工数になります。

要因4

デザインの作り方

テンプレートベースか、ゼロからのオリジナルUIか。画面数が多いほど差が開きます。アニメーションや独自コンポーネントは工数を押し上げます。

「あとで追加すればいい」が一番高くつく

よくあるのが、予算を抑えるために機能を削って発注し、リリース後に追加していく進め方です。これ自体は正しい戦略ですが、削り方を間違えると割高になります

  • 後から足しても安い:画面デザインの追加、お知らせカテゴリの増加、表示項目の追加、静的なコンテンツページ
  • 後から足すと高い:認証方式の変更、決済の追加、データ構造の変更、オフライン対応、多言語対応

後者は土台に関わるため、あとから入れると作り直しが発生します。「将来やるかもしれない」ものは、実装しなくても設計だけは織り込んでおく。これが結果的に総額を抑える現実的な方法です。

見積書を受け取ったら「この見積に含まれていないものを3つ挙げてください」と聞いてみてください。誠実な会社ほど、具体的に答えてくれます。

開発手法別の費用差|ネイティブ/クロスプラットフォーム/PWA

クロスプラットフォーム開発とは、1つのソースコードからiOS版とAndroid版の両方を生成する開発手法です。OSごとに別々に作るネイティブ開発に比べ、両対応が必要な場合の総工数を抑えやすいという特徴があります。

アプリの作り方は大きく3つに分かれます。どれが優れているという話ではなく、要件によって適正が変わります

手法特徴iOS+Android両対応の費用感向いているケース
ネイティブ開発OSごとに個別開発。端末機能をフル活用でき、動作も最適化しやすい基準の1.6〜1.9倍カメラ/センサー多用、高いパフォーマンス要求、片OSのみで十分
クロスプラットフォーム1つのコードで両OS対応。UIの大半を共通化できる基準の1.0〜1.2倍会員アプリ、業務アプリ、EC系など一般的な用途の大多数
PWA/Webアプリブラウザで動く。ストア審査が不要で更新が即時反映基準の0.4〜0.7倍情報提供中心、社内利用、まず検証したい段階

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

「両OS対応=2倍」ではない

よくある誤解が「iOSとAndroidで倍かかる」というものです。実際には、要件定義・デザイン・サーバー側・管理画面は共通なので、ネイティブ開発でも2倍にはなりません。クロスプラットフォームを選べば、追加は1〜2割程度に収まるケースが一般的です。

ただし注意点もあります。クロスプラットフォームでも、プッシュ通知・課金・カメラ・Bluetooth・バックグラウンド処理などOS依存の強い機能は個別対応が必要です。「全部共通で作れます」と言い切る見積りは、逆に確認したほうがいいでしょう。

PWAという現実的な選択肢

PWA(Progressive Web App)は、ブラウザで動きながらホーム画面に追加でき、アプリに近い体験を提供できる仕組みです。ストア審査が不要で、更新が即座に反映されるのが最大の利点です。

  • ストア掲載による集客が不要なら、PWAで十分なことが多い
  • 社内向け業務アプリはPWAが有力候補。配布も更新も圧倒的に楽
  • 一方で、プッシュ通知の挙動やオフライン性能はOSやブラウザによって差があり、要件によっては物足りない
  • 「アプリを持っている」というブランド訴求や、ストア検索での発見性を重視するなら、ネイティブ/クロスプラットフォームに軍配

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機能別の費用内訳|何にいくらかかるのか

ここからは具体的に、機能単位の費用感を示します。同じ機能名でも要件の深さで倍以上変わるため、幅を持たせています。

機能含まれる作業の例費用目安
会員登録・ログイン新規登録、パスワード再設定、退会、メール認証30〜80万円
SNS・SMS認証追加外部認証連携、電話番号認証15〜50万円
プッシュ通知配信基盤、セグメント配信、予約配信、開封計測25〜80万円
会員証・ポイントバーコード/QR表示、ポイント付与・利用履歴40〜120万円
クーポン配信発行・利用制限・使用済み管理・期限管理30〜90万円
予約機能枠管理、空き状況表示、変更・キャンセル、リマインド60〜200万円
EC・カート商品一覧、カート、注文確定、注文履歴80〜250万円
オンライン決済連携決済代行サービス連携、返金処理、エラー処理40〜120万円
チャット・問い合わせメッセージ送受信、履歴、通知連動40〜150万円
地図・位置情報店舗検索、現在地表示、ルート案内連携25〜80万円
カメラ・写真アップロード撮影、圧縮、アップロード、権限処理20〜60万円
オフライン対応ローカル保存、同期処理、競合解決60〜200万円
管理画面(基本)ユーザー一覧、コンテンツ登録、権限管理60〜200万円
外部システム連携API設計、認証、エラーハンドリング、テスト40〜200万円/件

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

見落とされがちな「隠れコスト」

機能表に載らないのに必ず発生するものがあります。予算を組むときは、ここも見ておいてください。

  1. Apple Developer Program の年間費用:iOSアプリ公開には年額の登録費用が必要です(法人はD-U-N-S番号の取得も必要)。
  2. Google Play の登録費用:初回のみの登録料が発生します。
  3. サーバー・インフラ費用:小規模で月5,000〜3万円、利用者が増えれば月10万円以上になることも。
  4. プッシュ通知・SMS等の従量課金:配信数に応じて増加します。
  5. ストア掲載素材の制作:アイコン、スクリーンショット、説明文。意外と工数がかかります。
  6. プライバシーポリシー・利用規約の整備:ストア審査で必須。既存のものが流用できないケースが多いです。

特に注意したいのがプライバシー関連の申告です。App StoreもGoogle Playも、アプリがどんなデータを収集し何に使うかの申告を求めます。ここが実装と食い違うと審査で止まります。2026年時点の一般的な情報であり、最新の要件や個人情報保護法上の取り扱いについては、所管省庁の公表資料や弁護士等の専門家にご確認ください。

アプリ開発の期間|企画からリリースまで何ヶ月か

費用と並んで質問が多いのが期間です。標準的な会員アプリ(費用400〜900万円クラス)を例に、目安を示します。

フェーズやること期間目安発注側の負担
企画・要件定義目的整理、機能の優先順位付け、業務フロー確認3〜6週間大(打合せ・意思決定)
UI/UX設計画面設計、遷移設計、デザイン制作、確認3〜6週間中(レビュー)
開発アプリ実装、サーバー実装、管理画面実装8〜16週間小(定例確認)
テスト動作検証、実機テスト、修正2〜4週間中(受入テスト)
審査・公開準備ストア申請、素材準備、リジェクト対応1〜4週間

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

遅延の原因はほぼ「決められないこと」

スケジュールが崩れる理由は、技術的な問題より意思決定の停滞が圧倒的です。よくあるパターンを挙げます。

  • デザイン確認に社内の合意が取れず、2週間が4週間になる
  • 連携先システムの担当者と話がつかず、API仕様が出てこない
  • 「やっぱりこの機能も」が要件定義後に何度も入る
  • 受入テストの担当者が決まっておらず、検証が進まない

プロジェクト開始時に「社内の最終決裁者は誰か」「レビューの返答期限は何営業日か」を決めておくだけで、体感で1〜2ヶ月変わります。

審査・リリースの落とし穴|App StoreとGoogle Play

ストア審査とは、App StoreおよびGoogle Playにアプリを公開する前に、各プラットフォーム事業者が定めたガイドラインへの適合を確認するプロセスです。基準を満たさないとリジェクト(差し戻し)され、修正して再申請することになります。

審査は「出せば通る」ものではありません。特に初回申請は、経験の少ないチームだと数回のリジェクトを経験するのが普通です。よく引っかかるポイントを整理します。

頻出1

Webサイトを表示するだけ

既存サイトをそのまま表示するだけの構成は、アプリとしての価値が乏しいと判断されやすい傾向があります。ネイティブならではの機能を持たせる設計が必要です。

頻出2

デジタルコンテンツの外部決済

アプリ内で消費するデジタルコンテンツの購入には、プラットフォーム所定の課金の利用が求められる場合があります。実店舗の商品やサービスとは扱いが異なります。

頻出3

アカウント削除機能の不足

会員登録機能を持つアプリでは、アプリ内から退会・アカウント削除ができることが求められます。後付けになりがちな要件です。

頻出4

審査用アカウント未提供

ログインが必要なアプリでは、審査担当が動作確認できるテスト用アカウントの提供が必要です。忘れると即差し戻しになります。

審査基準は各プラットフォームの判断で随時変更されます。2026年時点の一般的な傾向として記載していますが、実際の申請前には各社の最新ガイドラインを必ずご確認ください。

リリース日は「確定日」で約束しない

キャンペーンや店舗オープンに合わせてアプリを出したい、というご相談は多いです。ただし、審査の所要日数はコントロールできません。実務上の安全策は次のとおりです。

  • 予定日の3〜4週間前には申請を完了させる
  • リジェクトを2回想定してバッファを取る
  • 公開日時を指定できる機能を使い、審査通過後に公開タイミングを制御する
  • プレスリリースや広告出稿は、審査通過を確認してから日程を確定する

公開後にかかる保守・更新費用のリアル

ここが最も見落とされる部分です。アプリは作って終わりではなく、放置すると数年で動かなくなります。理由はシンプルで、iOSとAndroidが毎年メジャーアップデートされるからです。

年1回iOS/Androidのメジャー更新
15〜25%開発費に対する年間保守費の目安
2〜3年無保守で不具合が出はじめる期間
保守項目内容費用目安
OSバージョン対応新OSでの動作検証、非対応APIの置き換え年20〜80万円
ストア要件対応SDK要件、プライバシー申告の更新対応年10〜40万円
サーバー運用・監視稼働監視、バックアップ、障害対応月2〜10万円
インフラ利用料サーバー、データベース、通知配信月0.5〜10万円
問い合わせ対応利用者からの不具合報告への一次対応月2〜8万円
機能追加・改善要望に応じた改修(都度見積)都度

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

「保守契約なし」で作ってはいけない

初期費用を抑えるために保守契約を結ばずリリースするケースがありますが、これはおすすめできません。実際に起こることを挙げます。

  1. 1年目:新OSで一部画面のレイアウトが崩れる。軽微なので放置される。
  2. 2年目:ストアの技術要件が更新され、アップデートを提出できなくなる。
  3. 3年目:新OSで起動しなくなる。修正しようにも開発会社との関係が切れている。
  4. 結果:ソースコードは手元にあるが、引き継げる会社を探すところから再スタート。

この状態からの復旧は、新規に作り直すのと同等かそれ以上のコストがかかることも珍しくありません。契約時点で「ソースコードの権利は誰のものか」「設計書は納品されるか」「他社が引き継げる状態か」を必ず確認してください。関連する考え方はシステム運用保守とはシステム保守とはでも整理しています。

他社が作ったアプリの引き継ぎ・改修もご相談ください

連絡が取れなくなった、費用が合わなくなった、というご相談も承ります。まず現状のコードを拝見して、引き継げるかどうかを正直にお伝えします。相談・お見積りは無料です。

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正直な線引き|Webサイトやブラウザで足りるケース

ここは営業的には言わないほうがいい話ですが、大事なので書きます。アプリを作らないほうがいいケースは確実に存在します。

判断の軸はシンプルです。「利用者が繰り返し使うか」「アプリでしかできないことがあるか」。この2つがどちらもNoなら、アプリを作っても高い確率でインストールされずに終わります。

やりたいことおすすめ理由
会社・サービスの情報を届けたいWebサイト検索から入ってこられる。インストールの壁がない
年に数回の手続きをオンライン化したいWebフォーム/Webアプリ利用頻度が低いとアプリは消される
既存顧客に定期的に情報を届けたいメッセージアプリ活用も選択肢すでに使われている場所に届けるほうが到達しやすい
毎日/毎週使う会員機能を提供したいアプリホーム画面常駐とプッシュ通知の価値が大きい
現場でオフライン入力したいアプリ通信が不安定でも動く必要がある
社内の業務システムをスマホ対応したいPWA/Webアプリが有力審査不要・更新即時。配布も容易

私たちも、お話を伺った結果「今回はアプリではなくWeb側の改善が先ですね」とお伝えすることがあります。作らないほうがいい場面で作らせるのは、結局その後の関係を壊すからです。どこからDXすべきかわからない方へもあわせてご覧ください。

まず小さく検証するという選択

アプリ化の効果に確信が持てないなら、いきなり数百万円を投じる必要はありません。

  • まずWebアプリ/PWAで公開し、実際の利用率とリピート率を測る
  • プッシュ通知の代替として、メール配信やメッセージ配信で反応を見る
  • 手応えがあった機能だけをネイティブアプリに移す

この進め方なら、初期投資を数十万円〜100万円台に抑えたうえで、本開発の判断材料を得られます。

既製アプリサービス vs カスタム開発

既製アプリサービス(アプリ作成SaaS)とは、あらかじめ用意されたテンプレートと機能から選び、月額料金で自社ブランドのアプリを提供できるサービスです。開発が不要な代わりに、機能の範囲は提供元が決めた枠内に限られます。
比較項目既製アプリサービスカスタム開発
初期費用0〜50万円150〜2,000万円
月額費用1〜15万円保守として月2〜20万円
導入までの期間2週間〜2ヶ月3〜12ヶ月
機能の自由度提供メニューの範囲内業務に合わせて自由
既存システム連携対応範囲が限定的設計次第で柔軟に対応
デザインテンプレート+色・ロゴ変更完全オリジナル可
データの持ち方提供元のサーバー自社で選択可能
サービス終了リスク提供元都合の影響を受ける自社資産として継続可

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

既製サービスで十分なケース(正直に書きます)

  • 店舗のスタンプカード・クーポン配信・お知らせ配信が主目的で、既存システムとの連携が不要
  • まず低予算でアプリの効果を確かめたい段階
  • 社内に運用担当がおらず、機能追加の予定もない
  • 提供メニューの機能で、業務を大きく変えずに回せる

この条件に当てはまるなら、既製サービスのほうが確実に早く安く始められます。私たちも、伺った内容によっては既製サービスをおすすめします。

カスタム開発が向くケース

  • 既存の顧客管理・予約・POS・基幹システムとデータを連携させたい
  • 自社の業務フローが独特で、既製の型に合わせると現場が回らない
  • 会員データやポイント原資を自社資産として持ちたい
  • 今後3年以上使い続け、機能を育てていく前提がある
  • 既製サービスを試したが、あと一歩のところで要件が満たせなかった

実務でいちばん多い正解は、「既製サービスをベースに、足りない部分だけをカスタム開発でつなぐ」ハイブリッドです。ゼロから全部作る必要はありません。既存の資産を活かしながら、業務に合わない部分だけを埋める。中小企業ではこれが最も費用対効果が高いことが多いです。判断軸はスクラッチ vs パッケージ vs SaaS内製化 vs 外注の判断基準もご参照ください。

失敗しない進め方と発注先の選び方

最後に、実際に動くときの手順と、発注先を見極めるポイントをまとめます。

進め方の5ステップ

  1. 目的を1文にする:「再来店率を上げる」「電話予約の対応時間を減らす」など、測れる形にします。ここが曖昧なまま進むと、機能が際限なく増えます。
  2. 現状の業務とデータを棚卸しする:会員情報はどこにあるか、誰が更新しているか。ここを整理しないと連携要件が固まりません。
  3. 機能を「必須/あると良い/将来」に3分類する:必須だけで初版を作り、残りは設計に織り込むだけにします。
  4. 2〜3社に同じ条件で見積依頼する:条件が同じでなければ比較になりません。機能一覧と連携先を書面で渡します。
  5. 公開後の運用体制を先に決める:誰がお知らせを配信し、誰が問い合わせに答えるか。ここが決まっていないアプリは必ず放置されます。

要件をまとめる具体的な手順は業務システム要件定義の進め方、全体の流れはシステム開発の流れで詳しく解説しています。

発注先を見極める7つの質問

  • この見積に含まれていないものを3つ挙げてください
  • ソースコードの権利は誰に帰属しますか
  • 設計書・仕様書は納品されますか
  • 公開後の保守は月いくらで、何が含まれますか
  • OSのメジャーアップデート対応は保守に含まれますか
  • ストア審査でリジェクトされた場合の対応は誰が行いますか
  • 途中で担当者が変わっても引き継げる体制ですか

「安いから」だけで選ぶと、上の7項目のどれかが必ず欠けています。逆に、これらに即答できる会社なら、金額が多少高くても総額では安くなることが多いです。

LUCRISができること

株式会社LUCRISは滋賀県大津市を拠点に、中小企業・個人事業主のシステム開発をご支援しています。アプリ開発については、次のようなご相談を承っています。

  • そもそもアプリが必要かの判断から一緒に整理します。Webで足りるなら、そうお伝えします。
  • 既製サービス+カスタム開発のハイブリッド設計。全部作らず、必要な部分だけ作る構成をご提案します。
  • 既存システムとの連携。顧客管理、予約、基幹システムなどとのデータ連携を含めた設計に対応します。
  • 他社が開発したアプリの引き継ぎ・改修。現状のコードを確認し、引き継ぎ可否を率直にお伝えします。
  • 業務整理からの伴走。何をシステム化すべきかが定まっていない段階からご一緒できます。

全国オンライン対応です。相談・お見積りは無料で、その場での売り込みは一切いたしません。

相談だけでも大丈夫ですか?

もちろん大丈夫です。「アプリを作るべきか迷っている」「相見積りの内容を読み解いてほしい」といった段階のご相談も歓迎しています。ご相談・お見積りは無料で、その後の営業連絡も行いません。

滋賀県外・遠方でも対応できますか?

対応しています。オンライン会議での打ち合わせを基本としており、全国からご相談をいただいています。要件定義の重要な場面など、必要に応じて訪問のご相談も承ります。

費用はどのくらいから相談できますか?

アプリの規模によりますが、検証目的の小さな構成であれば100万円台から、標準的な会員アプリで400〜900万円程度が一般的な目安です。ご予算の上限が決まっている場合は、その範囲で何ができるかを先に整理してご提案します。まずはご予算感をお聞かせください。

iOSとAndroid、片方だけ先に出すことはできますか?

可能です。利用者の端末構成が偏っている場合や、まず効果検証をしたい場合には片方から始めるのも合理的です。ただしクロスプラットフォーム開発を選べば両対応の追加費用は1〜2割程度に収まることが多いため、将来的に両方出す予定があるなら最初から両対応で設計しておくほうが総額を抑えられます。

アプリを作れば売上は上がりますか?

アプリ単体で売上が上がることはほとんどありません。効果が出るのは、既存の顧客との接点が明確にあり、その接点をアプリで強化できる場合です。逆に新規集客をアプリに期待するのは難しく、そこはWebや広告の領域になります。この見極めも含めてご相談いただければ、率直にお伝えします。

途中で機能を追加したくなったらどうなりますか?

追加内容によります。画面やコンテンツの追加であれば比較的低コストで対応できますが、認証方式やデータ構造に関わる変更は土台の作り直しになるため高額になります。そのため要件定義の段階で「将来やるかもしれないこと」を伺い、実装しなくても設計上は受け入れられる形にしておくことをおすすめしています。

作ったアプリのソースコードはもらえますか?

契約内容によりますが、ご要望があればソースコードと設計資料をお渡しする形で契約できます。将来的に社内で改修したい場合や、別の会社に引き継ぐ可能性がある場合は、契約時にこの点を明確にしておくことを強くおすすめします。他社との契約についてのご相談も承ります。

ストア審査で落ちた場合、追加費用はかかりますか?

当社の設計・実装に起因するリジェクトについては、修正・再申請まで対応します。一方、公開後に仕様変更を伴う場合や、お客様側で用意いただく規約・素材に起因する場合は別途ご相談となります。契約前に、この線引きを明文化しておくと安心です。

まだ企画が固まっていないのですが、相談できますか?

むしろその段階でのご相談を歓迎しています。「何となくアプリが必要な気がする」という状態から、業務の棚卸しをして、本当に解くべき課題を一緒に整理するところから伴走します。結果として「今回はアプリではない」という結論になることもあります。

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株式会社LUCRIS 編集部滋賀県大津市を拠点に、中小企業のDX・業務システム開発・AI活用を支援。最終更新:2026年7月
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「予算内で何ができるか知りたい」「相見積りの違いを読み解いてほしい」「他社が作ったアプリを引き継げるか見てほしい」。どんな段階でも大丈夫です。滋賀県大津市より、全国オンラインで対応します。

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