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採用管理システム(ATS)の選び方|応募者対応を仕組み化する費用相場【2026年最新】

採用管理システム(ATS)の選び方|応募者対応を仕組み化する費用相場【2026年最新】
この記事の要点
  • 採用の歩留まりは「返信スピード」で大きく変わる。応募当日の連絡が取りこぼしを防ぐ最大の打ち手
  • 複数媒体・スプレッドシート・メール・LINEに分散した応募者情報を1本化するのが採用管理システム(ATS)の本質
  • 費用相場は月額0〜1万円台の無料/低価格帯から、月額3〜10万円の中堅帯、カスタム開発なら150〜600万円程度が目安
  • 面接評価をフォーマット化すると「なんとなく採用」が減り、入社後のミスマッチ離職を抑えられる
  • 既製ATSで足りるケースは多い。合わないのは「自社独自の選考フロー」「他システムとの連携」が必要なとき

結論:中小企業の採用がうまくいかない原因の多くは「募集の出し方」ではなく、応募が来たあとの対応スピードと情報の分散にあります。採用管理システム(ATS)は、応募〜面接〜内定〜入社までの進捗を1画面に集約し、連絡漏れと二重管理をなくすための仕組みです。

本記事では、採用管理システムの基本機能、費用相場、媒体連携の実際、面接評価の標準化、入社後の労務システムへの引き継ぎまでを整理し、既製サービスで足りるケースカスタム開発を検討すべきケースの判断軸を具体的に示します。

こんなお悩みはありませんか?
  • 応募が来ていたのに気づくのが3日後。連絡した頃には「他社に決まりました」と言われる
  • 求人媒体が4つ、それぞれ管理画面が違い、ログインして回るだけで午前中が終わる
  • 応募者リストがスプレッドシートとメールとLINEに散らばり、誰にどこまで連絡したか分からない
  • 面接の評価が面接官の感覚頼み。「良い人だった」以上のことが記録に残らない
  • 内定を出したあと、入社手続きの書類集めをまた一から手作業でやっている
  • 採用にいくらかかったのか、どの媒体が効いたのかを誰も把握していない

1つでも当てはまるなら、この記事が役に立ちます。読む時間がない方は、無料相談で直接お答えします。

目次

採用管理システム(ATS)とは

採用管理システム(ATS:Applicant Tracking System)とは、求人媒体からの応募受付、応募者情報の管理、選考ステータスの追跡、面接日程調整、評価の記録、内定連絡までを1つの画面で一元管理するシステムです。「応募者追跡システム」とも呼ばれ、複数媒体・複数担当者にまたがる採用業務の分散をなくすことを目的とします。

採用管理システムは大企業の人事部だけのものだと思われがちですが、実際に効果が大きいのは採用担当が専任1人、あるいは社長や店長が兼任している中小企業です。理由は単純で、専任チームがある会社は「人海戦術」で連絡漏れを防げますが、兼務担当は他の業務に追われて応募通知を見落とすからです。

「エクセル管理」で足りなくなる境界線

応募者数が月に数名で、媒体も1つだけなら、スプレッドシート管理でも十分回ります。実際、無理にシステムを入れる必要はありません。破綻し始めるのは次のような状態になったときです。

  • 求人媒体が2つ以上あり、それぞれの管理画面を見に行く必要がある
  • 応募者数が月10名を超え、選考ステータスが人によってバラバラに進む
  • 採用に関わる人が2人以上(担当者と面接官、あるいは本部と店舗)
  • 過去に応募してきた人を「再度声をかけたい」と思っても、記録が探せない
  • 面接日程の調整メールを、毎回ゼロから手打ちしている

3つ以上当てはまるなら、システム化の検討フェーズに入っていると考えて構いません。逆に0〜1個なら、まずは属人化業務のシステム化の記事を読んで、業務の整理から始めるほうが費用対効果は高くなります。

なぜ中小企業ほど「応募後の対応」で負けるのか

採用がうまくいかないとき、多くの企業はまず「求人票の書き方」「掲載媒体」「給与水準」を疑います。もちろんそれらも重要ですが、実務の現場で見ていると、応募が来ているのに取りこぼしているケースが驚くほど多く見つかります。

よくある構図:求人媒体には毎月10件の応募が入っている。しかし担当者が管理画面を確認するのは週2回。応募から連絡まで平均4日かかっている。その間に応募者は他社の面接を受け、決まってしまう。会社側からは「応募が少ない」ように見えるが、実際は「連絡が遅い」だけ——という構図です。

兼務担当者の1日を分解すると見えること

採用専任がいない会社では、採用業務は「空き時間にやる仕事」になります。以下は、中小企業の兼務担当者にありがちな採用業務の時間配分イメージです。

媒体の巡回・応募確認25%
日程調整のメール往復30%
応募者リストの転記・更新20%
面接・評価など本来の選考業務15%
振り返り・改善10%

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。実際の比率は業種・応募数によって変わります。

注目すべきは、本来最も価値のある「面接して見極める」時間が全体の15%しかないことです。残り85%は巡回・転記・日程調整という、仕組みで削減できる作業です。採用管理システムの投資対効果は「採用数が増える」ことより先に、この85%を圧縮できる点にあります。

採用の失敗は、コストとして表に出にくい

設備投資と違い、採用の取りこぼしは会計上どこにも現れません。しかし実質的には次のような損失が発生しています。

4日応募〜初回連絡までの遅延で辞退リスクが上がる目安
3〜4媒体中小企業が同時利用しがちな求人媒体数
85%兼務担当の採用時間のうち、事務作業が占める割合の一例

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

返信スピードが歩留まりを決める

採用における歩留まりとは、応募者が次の選考ステップへ進む割合のことです。応募→書類選考→面接→内定→入社の各段階で離脱が起き、最初の「応募→連絡」の速度がその後すべての段階に影響します。

転職・アルバイト探しをしている人は、ほぼ例外なく複数社に同時応募しています。応募者の立場からすると、最初に連絡をくれた会社が最初の面接になり、そこで決まればそれ以降の会社は辞退する、という順序です。つまり返信の速さは、そのまま「選考の椅子取りゲームの順番」を決めます。

スピードを上げるために必要なのは「気合」ではなく通知設計

「もっと早く見るようにします」という精神論は、兼務担当者の環境では続きません。仕組みとして必要なのは次の3つです。

  1. 応募の即時通知:媒体の管理画面を見に行かなくても、応募が入った瞬間にメール・チャットへ通知が飛ぶ
  2. 定型返信のテンプレート化:応募お礼+日程候補提示までを、数クリックで送れる状態にする
  3. 未対応のアラート:24時間以上連絡していない応募者を自動で一覧化し、赤く表示する

特に効くのが3つ目の「未対応アラート」です。人は「やることリスト」に載っていない仕事を忘れます。応募者を放置日数順に並べて画面の一番上に出すだけで、対応漏れは大きく減ります。これは既製ATSにも搭載されていることが多い機能ですが、通知先や閾値を自社の運用に合わせたい場合はカスタマイズ領域になります。

スピード改善の効果イメージ

状態応募〜初回連絡面接設定率のイメージ
週2回まとめて確認平均3〜4日低い
毎日1回確認平均1日中程度
即時通知+テンプレ返信数時間以内高い

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

「応募は来ているのに採れない」の原因を、一緒に切り分けませんか

媒体の問題か、対応スピードの問題か、選考フローの問題か。現状の運用をお聞きして整理するところからお手伝いします。
ご相談・お見積りは無料。オンライン面談に対応しており、売り込みは一切いたしません。

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採用管理システムの主な機能8つ

製品によって差はありますが、採用管理システムの機能はおおむね次の8つに整理できます。自社にとって「必須」「あれば良い」「不要」を仕分けしながら読んでください。

01

応募の一元受付

複数の求人媒体からの応募を1つの受信箱にまとめる。媒体ごとにログインする必要がなくなる、最も効果を体感しやすい機能。

02

選考ステータス管理

「書類選考中」「一次面接調整中」「内定」などの状態をカンバン形式などで可視化。どこで滞留しているかが一目で分かる。

03

面接日程調整

候補日を提示して応募者に選んでもらう仕組み。カレンダー連携で面接官の空きを自動反映できる製品もある。

04

メール・SMS・チャット送信

テンプレートからの一斉送信・個別送信。送信履歴が応募者ごとに残るため「言った・言わない」が起きにくい。

05

評価シート・面接メモ

面接官が同じ観点で採点できるフォーム。複数面接官の評価を並べて比較できる。

06

タレントプール

不採用・辞退になった応募者の情報を蓄積し、次の募集時に再アプローチする。中小企業ほど効果が出やすい機能。

07

採用データの分析

媒体別の応募数・面接設定率・採用単価などを集計。「どの媒体に予算を寄せるか」の判断材料になる。

08

内定者フォロー・入社手続き

内定後の書類回収や連絡を管理。労務・勤怠システムへのデータ引き渡しまで見据えると効果が大きい。

優先順位のつけ方

全部入りを選ぶ必要はありません。応募数と担当体制から、次のように考えると外しにくくなります。

状況最優先の機能後回しでよい機能
応募は来るが連絡が遅れる①一元受付/④テンプレ送信⑦分析/⑥タレントプール
面接官が複数いて評価がバラつく⑤評価シート/②ステータス管理③日程調整の自動化
媒体費が増え続けている⑦分析/⑥タレントプール⑧入社手続き
内定辞退・入社後の離職が多い⑧内定者フォロー/⑤評価①一元受付

採用管理システムの費用相場

採用管理システムの価格は、大きく「クラウド型サービス(ASP型)」と「自社向けに作るカスタム開発」に分かれます。それぞれの一般的な相場は次の通りです。

タイプ特徴初期費用ランニング
無料・低価格クラウド型応募一元管理と基本的なメール送信が中心。機能は絞られる0〜10万円0〜1万円/月
中堅クラウド型媒体連携・評価シート・分析まで一通り揃う。中小企業の主戦場10〜30万円3〜10万円/月
大手・多機能クラウド型新卒・中途・アルバイトを横断管理。大規模採用向け30〜100万円10〜30万円/月
既製+カスタム連携クラウドATSを使いつつ、自社の基幹システムと繋ぐ開発を追加80〜250万円月額+保守2〜5万円
フルスクラッチ開発自社独自の選考フロー・多店舗運用などを完全に作り込む150〜600万円保守3〜10万円/月

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。要件・連携範囲・利用人数により変動します。

見落としがちな「隠れコスト」

  • 初期データ移行費:過去の応募者データを取り込む作業。件数が多いと数十万円かかることがある
  • 媒体連携オプション:基本料金とは別に、連携する媒体ごとに追加料金が発生する製品がある
  • ID課金:面接官まで含めて全員分のIDが必要な料金体系だと、想定より高くなる
  • 教育・定着コスト:現場が使わなければゼロ円のツールでも赤字。マニュアル整備と初期伴走の工数を見込む

費用対効果の考え方は業務システム化の費用対効果(ROI)で詳しく解説しています。採用の場合は「削減できる事務時間 × 時給」と「採用単価の低下」の2軸で試算すると納得感が出ます。

ROI試算の考え方(例)

兼務担当者が採用事務に月20時間を使っており、そのうち10時間が巡回・転記・日程調整だとします。人件費を時給2,500円換算すると、月25,000円・年30万円分の工数です。ここに「連絡遅れによる辞退が月1名減る」効果が乗ると、月額数万円のクラウド型なら十分に回収圏内に入ります。
一方で応募が月2〜3件しかない場合、削減できる工数自体が小さいため、まずは無料〜低価格帯で始めるほうが合理的です。

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

求人媒体連携の現実と落とし穴

媒体連携とは、求人サイトに入った応募情報を、採用管理システム側へ自動で取り込む仕組みのことです。API連携、メール転送の自動解析(パース)、CSV取り込みなど複数の方式があり、方式によって取り込める情報量とリアルタイム性が変わります。

連携方式の違いを理解しておく

方式リアルタイム性取得できる情報注意点
API連携高い(即時)応募者情報を構造化して取得媒体側が対応している必要がある
メール転送+自動解析中(数分〜)通知メールに含まれる範囲媒体のメール書式変更で崩れることがある
CSVインポート低い(手動)ダウンロードできる項目すべて結局は人が作業するので工数が残る
自社サイト応募フォーム高い(即時)自社で項目を自由設計できるフォームの設計・保守が必要

ここでよくある誤解が、「ATSを入れれば全媒体が自動連携される」というものです。実際には製品ごとに対応媒体が決まっており、自社が使っている媒体が対象外というケースは珍しくありません。導入検討の初期段階で、必ず「今使っている媒体名を挙げて、連携可否を確認する」ことをおすすめします。

自社採用サイトからの応募を軽視しない

媒体経由の応募は手数料がかかりますが、自社サイトからの直接応募はコストがかかりません。採用管理システムを入れるタイミングで、自社サイトに応募フォームを設置し、そこからの応募もATSに集約する導線を作っておくと、中長期の採用単価が下がります。

応募フォームは項目を増やしすぎると離脱します。まずは「氏名・連絡先・希望職種・簡単な志望動機」程度に絞り、詳細は面接時にヒアリングする設計が有効です。

面接評価を標準化して「なんとなく採用」をやめる

採用管理システムの効果は事務削減だけではありません。中長期でより効いてくるのが評価の標準化です。

「良い人だった」では次に活かせない

面接後の記録が「良い人だった」「元気がある」だけだと、次の3つが起きます。

  1. 面接官によって合否基準がバラバラになり、採用の質が安定しない
  2. 入社後に活躍した人・すぐ辞めた人の共通点が分析できない
  3. 複数名を比較するとき、印象の強さで決まってしまう

最低限これだけ決めれば標準化は始まる

難しい人事評価理論は不要です。中小企業なら、次のような4〜6項目の評価シートを1枚作るだけで大きく変わります。

評価項目見るポイントの例配点
業務遂行力必要な経験・スキルの有無、学習の速さ5段階
コミュニケーション質問の意図を汲めるか、報連相の姿勢5段階
カルチャーフィット自社の働き方・価値観との相性5段階
定着可能性通勤・勤務時間・キャリア志向の整合5段階
総合コメント数値化できない懸念・推しポイント自由記述

重要なのは「点数で決める」ことではありません。点数はあくまで会話の出発点です。面接官3人の点がバラついたとき、「なぜあなたは3点で、私は5点なのか」を話し合うプロセスにこそ価値があります。システムはその比較を簡単にするための道具です。

評価データが貯まると何ができるか

1年、2年と評価データが貯まると、「入社後に定着している人は面接時のどの項目が高かったか」を振り返れるようになります。ここまで来ると、採用は勘の勝負から改善可能な業務へ変わります。ただし既製ATSの多くは評価シートの項目を自由に設計できる範囲に制限があるため、独自の評価軸を厳密に運用したい場合はカスタマイズの検討対象になります。

「うちの選考フローに合うシステムが見つからない」なら、一度お聞かせください

既製サービスで足りるならその旨を率直にお伝えします。合わない部分だけを作る方法も含めて、現実的な選択肢を整理します。
相談・見積りは無料。全国オンライン対応で、しつこい営業は行いません。

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内定後〜入社の引き継ぎを止めない設計

採用管理システムの検討で抜けやすいのが、内定を出したあとの業務です。ここが手作業のままだと、せっかく選考を効率化しても最後で詰まります。

内定〜入社で発生する業務

  • 内定通知・労働条件通知書の交付
  • 入社日の調整、必要書類(マイナンバー、口座情報、資格証明など)の回収
  • 雇用契約の締結
  • 勤怠システム・給与計算システムへの従業員登録
  • 備品・アカウント・制服などの手配
  • 内定辞退を防ぐための定期連絡

このうち「応募時に入力してもらった氏名・連絡先を、入社手続きでもう一度手入力している」という二重入力は非常に多く見られます。採用管理システムから労務・勤怠システムへデータを引き継げるようにすると、この重複がなくなります。

連携の考え方

連携方法難易度目安費用向いているケース
CSVエクスポート/インポート0〜10万円入社が月数名程度。まずはここから
API連携(既製同士)0〜30万円対応済みの製品同士を組み合わせられる場合
連携用の自社開発50〜200万円基幹システムや独自の人事DBに繋ぐ必要がある

※ 上記は一般的なモデルケースであり、成果を保証するものではありません。

なお、労働条件の明示方法や個人情報の取り扱い、書類の電子保存については法令上の要件があります。本記事の記載は2026年時点の一般的な情報であり、最新の内容や自社への適用可否は所管省庁の公表資料、または社会保険労務士・税理士等の専門家にご確認ください。特に応募者情報は個人情報にあたるため、保管期間・アクセス権限・削除ルールを社内で定めておく必要があります。

応募者データは「不採用者をいつ削除するか」を決めていない企業が多い領域です。タレントプールとして活用したい場合も、応募時に利用目的を明示し、同意を得たうえで保管する運用にしましょう。

既製ATS vs カスタム開発の判断軸

ここが本記事の核心です。結論から言えば、多くの中小企業は既製のクラウド型ATSで十分に成果が出ます。まずはそこを検討してください。そのうえで、既製では埋まらない差がある場合にカスタム開発を考えます。

比較軸既製クラウド型ATSカスタム開発
初期費用0〜30万円150〜600万円
導入までの期間数日〜1か月3〜6か月
選考フローの自由度製品が定める型に合わせる自社の実務に合わせて設計できる
他システム連携対応済みの範囲に限られる基幹・独自DBとも繋げる
媒体連携製品の対応媒体に依存必要な媒体・自社サイトに合わせて実装
機能追加提供元の開発計画次第必要になったタイミングで追加可能
運用の手離れアップデートは提供元が実施保守契約が必要
撤退のしやすさ解約すれば終わり(データ移行は要確認)資産として残るが初期投資は戻らない

既製ATSで十分なケース(正直に書きます)

  • 選考フローが「書類→面接1〜2回→内定」という一般的な形
  • 使っている求人媒体が、その製品の対応リストに入っている
  • 他システムとの連携は当面CSVで足りる
  • 年間の採用人数が数名〜十数名規模
  • まず「連絡漏れをなくす」ことが最優先で、分析は後回しでよい

この条件に当てはまるなら、月額数万円のクラウド型を試すのが最短です。私たちも、この状況のお客様には既製サービスをおすすめしています。

カスタム開発を検討したほうがよいケース

  • 選考フローが独自:現場実習・技能試験・複数拠点での面談など、既製の「ステータス」に収まらない工程がある
  • 多店舗・多拠点で権限を分けたい:店長は自店の応募者だけ、本部は全体、という細かい権限設計が必要
  • 既存の基幹システムや人事DBに繋ぎたい:社員マスタと採用データを同じ土台で扱いたい
  • ID課金で費用が膨らむ:面接官が多く、人数課金だと年間コストが開発費に近づく
  • 特殊な媒体・自社独自の応募導線がある:業界特化媒体や紹介・リファラルの管理を含めたい
  • 過去に導入したATSが現場に定着しなかった:使われない原因が「自社業務と画面が合わない」ことにある

「全部作る」以外の選択肢もあります。既製ATSを軸に据えて、足りない部分——たとえば評価集計、拠点別の権限管理、基幹システムへの連携——だけを作る「既製+カスタム連携」は、初期費用を抑えつつ実務に合わせられる現実的な折衷案です。株式会社LUCRISでは、この既製とカスタムの組み合わせから、フルスクラッチまで幅広くご相談を承っています。他社が開発したシステムの引き継ぎ・改修も対応可能です。

スクラッチ・パッケージ・SaaSの違いはスクラッチ vs パッケージ vs SaaSで、内製と外注の分け方は内製化 vs 外注の判断基準で詳しく整理しています。

導入の進め方と、よくある失敗5パターン

導入ステップ

  1. 現状の棚卸し(1〜2週間):使っている媒体、応募数、対応にかかる時間、誰が何をしているかを書き出す
  2. 課題の絞り込み:「スピード」「情報の分散」「評価のバラつき」「入社手続き」のどれが最も痛いかを1つ決める
  3. 要件の整理:必須機能/あれば良い機能を分ける。ここを飛ばすと製品比較が印象論になる
  4. 製品比較・トライアル(2〜4週間):実際の応募者データで試す。デモ画面だけで決めない
  5. 運用ルールの決定:誰がいつ確認するか、返信の期限は何時間か、ステータスの定義は何か
  6. 本稼働・改善:1か月後に必ず振り返り。使われていない機能は捨てる

要件をどう固めるかは業務システム要件定義の進め方が参考になります。

失敗パターン1:機能が多い製品を選んでしまう

「将来使うかもしれない」で高機能なものを選ぶと、画面が複雑で現場が使わなくなります。最初は機能が足りないくらいでちょうどいいというのが実務感覚です。使わない機能は費用と学習コストの両方を食います。

失敗パターン2:運用ルールを決めずに導入する

ツールを入れただけでは何も変わりません。「応募から◯時間以内に一次連絡」「面接後24時間以内に評価入力」といったルールを決め、それを守れる仕組み(通知・アラート)とセットにして初めて機能します。

失敗パターン3:面接官を巻き込まない

採用担当だけが使い、面接官は今まで通り紙とメール——という状態だと、結局データが揃いません。導入前に面接官へ「入力してもらう項目は5つだけ」と具体的に示し、負担が小さいことを納得してもらう必要があります。

失敗パターン4:過去データを移行せず、履歴が分断される

過去の応募者情報を移さないと、タレントプールとして活用できません。全件移行が難しくても、直近1〜2年分だけでも取り込んでおくと再アプローチの資産になります。

失敗パターン5:効果測定の指標を決めていない

「なんとなく楽になった」で終わらせず、導入前に次の指標のベースラインを取っておきましょう。

  • 応募から初回連絡までの平均時間
  • 応募→面接設定率、面接→内定率、内定→入社率
  • 媒体別の応募数と採用単価
  • 採用事務にかかった時間(担当者の体感でも可)

ベースラインを取っていないと、システムの効果も、逆に「効果がなかったので見直す」判断もできません。導入決定より前に、1か月だけでも記録を取ることを強くおすすめします。

ツールが現場で使われない、より根本的な理由

採用管理システムに限らず、導入したITツールが定着しない原因はいくつかの型に分かれます。詳しくはITツールが現場で使われない理由をご覧ください。要点だけ言えば、「業務をツールに合わせる」を強いたときに定着せず、「ツールを業務に寄せた」ときに定着するということです。カスタム開発が選ばれるのは、まさにこの一点に理由があります。

採用管理システムは何人規模の会社から必要ですか?

従業員数よりも「年間の採用人数」と「利用媒体数」で判断するのが実務的です。目安としては、年間採用が5名以上、または求人媒体を2つ以上使っている場合に効果が出やすくなります。逆に年1〜2名の採用で媒体も1つなら、スプレッドシート運用のままで問題ありません。無理に導入する必要はないと考えています。

相談だけでも大丈夫ですか?売り込みが心配です。

相談だけで問題ありません。「既製サービスで十分ですね」というご案内で終わることも実際にあります。LUCRISは中立の立場で、既製で足りるなら既製をおすすめする方針です。しつこい営業連絡は行いませんので、情報収集の段階でもお気軽にご相談ください。ご相談・お見積りは無料です。

滋賀県外・遠方でも対応してもらえますか?

対応しています。株式会社LUCRISは滋賀県大津市を拠点としていますが、オンライン会議での打ち合わせにより全国からご依頼をいただいています。要件定義から開発、導入後のサポートまでオンラインで完結できる体制です。もちろん、関西圏であれば訪問でのお打ち合わせもご相談いただけます。

費用はどのくらいからですか?

ご要望の範囲によって大きく変わります。既製ATSの導入支援と初期設定だけであれば数十万円規模、既製サービスと自社システムをつなぐ連携開発で80〜250万円程度、選考フローごと作り込むフルスクラッチで150〜600万円程度が一般的な目安です。ただしこれはあくまでモデルケースであり、実際の金額は要件をお聞きしたうえでお見積りします。「予算はこのくらいなので、その範囲でできることを知りたい」というご相談も歓迎です。

今使っている求人媒体と連携できるか、事前に分かりますか?

製品ごとに対応媒体が決まっているため、検討の最初に確認すべきポイントです。ご利用中の媒体名を教えていただければ、既製ATSの対応状況や、メール転送・CSV取り込み・自社フォームなど代替方式も含めて、実現可能な組み合わせを整理してご提案します。

過去にATSを導入したものの、現場で使われず止まってしまいました。

よくあるご相談です。原因は「機能が多すぎて操作が分からない」「自社の選考フローと画面の流れが違う」「入力の手間に対して現場のメリットが薄い」のいずれかであることが多いです。まずは止まった原因を切り分けたうえで、既存ツールの設定変更で解決するのか、必要な部分だけを作り替えるのかを判断します。他社が開発・導入したシステムの引き継ぎや改修のご相談も承っています。

応募者の個人情報の管理で気をつけることはありますか?

応募者情報は個人情報に該当するため、利用目的の明示、アクセスできる担当者の限定、保管期間と削除ルールの設定が基本になります。不採用者のデータを次回募集で活用したい場合は、応募時にその旨を明示し同意を得る運用が必要です。なお本記事の内容は2026年時点の一般的な情報であり、実際の対応は個人情報保護委員会などの公表資料や、社会保険労務士・弁護士等の専門家にご確認ください。

勤怠管理や給与計算のシステムと連携できますか?

可能です。方法はCSVでの受け渡し、API連携、連携用の開発の3通りがあり、入社人数と既存システムの仕様によって最適解が変わります。入社が月に数名程度ならCSVで十分なことも多く、まずは費用をかけずに始める設計をご提案します。基幹システムや独自の人事データベースと繋ぎたい場合は、連携部分の開発をご相談ください。

導入までどのくらいの期間がかかりますか?

既製のクラウド型ATSであれば、設定と運用ルールの整備を含めて数日〜1か月程度です。既製+カスタム連携で2〜3か月、選考フローから作り込むフルスクラッチで3〜6か月が一般的な目安になります。採用の繁忙期を避けて切り替えると現場の混乱が小さくなるため、スケジュールもあわせてご相談ください。

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株式会社LUCRIS 編集部滋賀県大津市を拠点に、中小企業のDX・業務システム開発・AI活用を支援。最終更新:2026年7月
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